無能な働き者とベーシック・インカム

2015年11月18日

最早かなりの知名度を得ているのでは無いかと思われるゼークトの組織論。本当は「ハンス・フォン・ゼークト」の言葉ではなく「クルト・ゲプハルト・アドルフ・フィリップ・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルト」っていう別のドイツ軍人さんの言葉だとか。ゼークトの組織論といえば無能な働き者ですけど、その辺りちょっと考えてみます。

ゼークトの組織論とは

wikipediaによるとこんな感じ。

将校には四つのタイプがある。利口、愚鈍、勤勉、怠慢である。多くの将校はそのうち二つを併せ持つ。一つは利口で勤勉なタイプで、これは参謀将校にするべきだ。次は愚鈍で怠慢なタイプで、これは軍人の9割にあてはまり、ルーチンワークに向いている。利口で怠慢なタイプは高級指揮官に向いている。なぜなら確信と決断の際の図太さを持ち合わせているからだ。もっとも避けるべきは愚かで勤勉なタイプで、このような者にはいかなる責任ある立場も与えてはならない。

最後の愚かで勤勉なタイプというのが無能な働き者ということですね。働き者であるが無能であるために、間違いに気づかず進んでいき、さらなる間違いを引き起こし、組織に損害を与えると。日本人に多いと言われているタイプですね。

正直な話正しいと思う

私もシステムエンジニアとして大した仕事をしてきたわけではないですが、責任者が無能なプロジェクトは確かによく炎上しています。状況判断もリソースの投入判断も撤退判断も甘いが故に対応も後手後手に回って現場が苦労するというよくあるパターンですね。

日本的な企業では年齢を重ねると自然と責任者の椅子に座りはするものですから、どうしても無能な責任者が発生せざるを得ない。まぁ責任者ではなくて現場の担当者でも無能な働き者くんは結構居たりするものですけれど。正直な話タスクを整理して割り振るオーバーヘッドを鑑みると居ないほうがいい場合もあります。

ホントにいなくなってもらうってのもアリなのでは?

いなくなってもらうにはベーシック・インカムが必要

多分このブログの色んな記事でベーシック・インカム推していくと思います。私が生きている間に実現するかはわかりませんけど。さてベーシック・インカムとはなんぞやという話ですが、これまたwikipediaによるとこんな感じ。

最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想

今の日本では労働が国民の義務として定義されていますから、全ての国民は何らかの労働を強いられています。その前提で労働者を保護しようとしていますから、会社都合での解雇が大幅に制限されています。

ここでもしベーシック・インカムを導入したとすれば、無理に働かなくても良いわけですから当然労働者の流動性は格段に向上しますよね(解雇規制はなくなると信じて)。様々な仕事の現場でその仕事に適していて、かつ優秀な人間だけで回そうという発想になるでしょうし、時限性のある仕事なんかでも人を集めやすくなる。報酬も完全な成果主義が実現するでしょう。

あらゆる業種で生産性が爆発的に向上するでしょうし、様々な仕事を経験してハイスペックな人も増えることでしょう。きっとGDPも上がりますよ。一方で能力で及ばない人も生活に困ることは無いわけですし、貧しさに怯えるある種の束縛がない状態になれば様々なことにチャレンジできて新たな適性を発見しやすくなるでしょう。

生きるために仕方なく、ではないほうが人間クリエイティブになれるはずです。

おわりに

サラリーマン稼業は適当にやるのが一番良いと今は思っています。でもそれはそうせざるを得ない実態があるからであって。いろんなしがらみや束縛を解いて上げれば世の中もっとよくなると思うんですけどね。

それではまた!