ペーパーテストが得意な受験戦士にはSIerがオススメだと思う

2016年4月10日仕事観

ITの世界はブラックだ!SEなんてブラックな仕事なんだ!断固避けるべきだ!なんと思っている悩める就活生のそこのキミ!お勉強だけはできるけど体を張るとかコミュニケーションの類はちょっと苦手かなぁなんていう人にはSIerがオススメですよ。という話を中の人がしてみようじゃないか。

SIerってなんだ?

システム構築(System Integration)をする会社ってことでSIにerをつけてSIer(エスアイヤー)と呼びます。和製英語なので海外では全く通じないのでご注意ください。詳細は困ったときのwikipediaを参考にしてください。

そしてSIerで仕事をする人たちの多くはシステムエンジニア(SE)と呼ばれます。私もそうです。

ホリエモンなんかが隆盛を極めた時期に彼らが「IT企業」を名乗ったもので、インターネットとかよく言うアプリとかを使って仕事をする企業のことをIT企業と呼ぶ人も多くなりましたが、わたし的にはそもITで飯を食っているのは我々SIerだと思ったりもします。同業の人がみんなそう思っているかは知りませんが。

我々は日頃iPhoneアプリとか作りませんからね(笑)

受験戦士にSIerがオススメな理由

ここからが本題です。オススメというからにはもちろん理由があります。

傾向と対策

参考書なんかでよく見かけるこの言葉。私も学生の頃よく見聞きした単語です。受験勉強をするときには過去問をときますよね。学校ごとに出題傾向などがあって、類似した問題を繰り返し解くことで正解率を上げていきますよね。

我々の仕事も見積もりの仕方、開発のやり方(設計の仕方、プログラムの組み方、テストの仕方など)、品質の考え方などなど、過去に行われたプロジェクトの実績を大いに参考にします。それなりに規模の大きな会社では、様々な実績数値を収集、データベース化して活用できるようにしているはずです。

まさに過去問によるトレーニングです。新しいことを始めるときにはまず過去のデータを洗い、実績と違う点は何か、変えざるを得ない点はどこかを考えます。過去問での経験を下に、目の前の問題を説く考え方に似ています。当たり前ですがカンニング有りです。むしろ推奨です。

常に最先端の技術を追いかけないと!っていうイメージがあったりしますか?もちろんそういう仕事をしている人も居ますが、割合としてはそんなに大きくありません。お客さんもそれほど普及していない新しい技術を導入してトラブルに巻き込まれることを嫌ったりすることも多いですし、全く誰もやったことがないことをじゃぁよろしくね、なんて仕事は基本的にありません。わからないことの割合が多くても基本的にアプローチは同じです。過去問は神様です。

みんなそーいうの得意でしょう?

Google先生が強い味方

最近ではオープンソースのプロダクトやフレームワークを使用して開発を行うことが多かったりします。そういう場合はGoogle先生にお尋ねすると非常に沢山のヒントが出てきます。

この業界の人はなぜだか知りませんが自分の経験や困ったことをブログに書く習性があるらしいです。なので仕事中に技術的なことで困ると大体答えはGoogle先生に聞くと解決します。もちろん鵜呑みにしてしくじっても誰も責任は取ってくれないので自分で試してみることが必須ですけどね。

また、オープンソース関係だと公式(オープンソースコミュニティ)のリファレンスも簡単に見ることができますので情報収集が簡単です。

みんなググるの好きでしょう?

英語が”読める”だけで軽くヒーローになれる

他のビジネスで英語力と言うと読めて書けて話せないとダメですが、この業界の国内ビジネスでは英語が読めればかなりの戦力になれます。と言うのは、前述のオープンソースのフレームワークのリファレンスなどは基本的に英語で書かれています。日本語での説明を求めたければ書籍化されているものを購入するか、社内の誰かに説明してもらわないといけません。

でも英語が読めると公式のリファレンスを参照することができますよね。得てしてこの業界まだ英語が得意な人が潤沢にいるわけではないのでダイレクトにリファレンスが読めると職場のヒーローになれたりますよ。

技術英語っぽくてわからない事があれば、英語は読めなくてもソースコードなら読めるという変態さんがその辺にいると思うのでいつでも聞けると思います。ホントにいるんです、そういう人種が。

みんな受験英語で読む力は鍛えられているでしょう?

BtoBのビジネスである

ここは個人的にかなり大きいと思います。BtoBのビジネス、即ち法人と法人とのやり取りですから、ステークホルダはみんな組織の肩書の仮面を被って仕事をしていますので、紳士的な対応をしてくれます。もちろんそうであるが故の面倒臭さは有りますけどね。

個人のお客さんを相手にするBtoCのビジネスと違って頭のおかしい人に出くわしてしまう可能性は無・・・いとは言いませんがかなり低いと考えて大丈夫です。心穏やかに仕事をするためには非常に大きな要素だと思います。

あんまり大きな声を出すのが得意じゃないウィスパーボイスのおじさまとかもよく見かけますしね。そういうのは全然気にしなくて良い業界ですよ。愛想笑いとかもあんまりしなくて大丈夫です・・・あれ、何の説明をしてるんでしょう(笑)

もちろんデータを元にロジカルに説明できる力とかは必要ですよ。でも噛み合った会話ができる、程度の日本語力があれば十分だと思います。細かい話は徐々に覚えていけばいい。英語の新出単語のようなものが仕事中にちょっと出てくるだけです。

みんな新出単語得意でしょう?

文系・理系を問わない

就職活動の時によく学生さんが質問していそうな話ですが、ホントに問われないし問わないし関係ないと思います。じゃぁ大学の情報系の学部は何をしてるんだって気分になりますが・・・それはまた別のお話ですかね。

もちろん適正によってパフォーマンスの違いは出ますが、少なくとも採用には関係がない会社が多いですし、そんなに不安なら技術情報を漁るくらいのお勉強は簡単にできますからね。そんなに危機感があるなら成長するのでむしろ安心して良いと思います。

専門的な仕事なのに誰でもなれるって不思議な職業ですよね。それが故にブラック化するんだ、という説も間違いでは無いと思いますが・・・。それはもちろん会社と現場と人によるのである、と言わざるをえない。

また、文理を問わないとはいえどうしても向き不向きはあって、環境とか人間関係とかに関わらず仕事が肌に合わない、という人は存在します。ペーパーテストしか取り柄がないなぁ・・・なんて人は向いてると思いますけど(笑)

みんなは文系?理系?

辛いこともやっぱりあるよ

良い事を書いた風になりましたが、ブラック業界と揶揄されるだけの悪い現場は確実に存在します。顧客の理不尽な要求に答えざるを得ない時もあるでしょう、周りの人がどんどん壊れていく現場もあるでしょう。ググればブラックな事例はたくさん出てきます。そんなブラックにやられないための心得。

ちゃんとした会社に入ろう

とりあえず有名なところに入っときましょう。そこがブラック企業かどうかは入念にググるとして、少なくともちゃんと実績があって、労働組合もちゃんとあって、ある程度の規模があるところをチョイスしましょう。それでも運の悪さを発動することはあるかもしれませんが。

企業としてちゃんとしていれば少なくとも仕事は忙しくても残業代は出るのでお金にはなると思います。不払い残業があったとしてもそれなりの企業なら訴える先があるはずです。小さいところだと泣き寝入り必至!なんてこともあるかもしれません。

また、新人の教育についても充実していることが多いです。普通の人には大事なことです。大手でぬるい仕事をするよりベンチャーとか中小で必死こいて仕事をする方が成長する!なんて考え方もあるかもしれませんが、それは将来独立を目論むバイタリティがある人の働き方です。平凡なサラリーマンがやることじゃない。

過去の実績の蓄積量が多いのも大手の特徴。受験戦士の特性は大手SIerの方が発揮しやすいと思います。

会社の理不尽には戦う志を持とう

労働者の権利を行使するのに躊躇いは要りません。不払い残業など以ての外。年休の取得は労働者の権利です。理由など無くともルールに従って取得できる!そういう気構えが大切です。

そんな感じで気を張っていると意外とひどい目には合わなかったりするものですよ。自分が我慢すればうまくいくなら・・・とか、会社や周りの迷惑になるから・・・なんて考えてると辛いですしすぐ壊れます。正直どの業界でも同じ話なんじゃないかな、なんて思いますけどね。

社員は会社のために働いているんじゃありませんよ。

その気構え、志が大切です。

おわりに

ペーパーテストしか取り柄の無い奴が業界に来るじゃねぇか!なんて批判も聞こえそうですけど、少なくともペーパーテストがデキる子なら来て欲しいでしょうよ、なんて思う今日このごろです。実際的外れでは無いと思いますけどね。

確かにペーパーテストが得意で資格とかとりまくりだけど仕事はイマイチな人とか居ますけど、正直育て方を間違えたんじゃないの?っていうケースが多いですけどね。まぁいい歳のおっさんになってしまうともう育て方も何もなくなっちゃうのは仕方がない話。

それはさておき私自身ここ1年半くらいはほとんど残業もせず優雅な仕事をしていて、オンラインゲームとかにどっぷりハマっていましたし、ブログでも始めちゃおうかって言うくらい余裕があります。個人の力量と立ち振舞で良い労働環境は作れるってことを体現できていると思います。

というわけでSIerを目指す若者と中の人に幸あれ。

それではまた!