逆襲のシャア・シャア・アズナブルの名言に見る人材育成の闇

2015年12月2日

今回は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から名言をピックアップしてみます。ガンダムシリーズの中では一番と言っていいくらい好きな作品ですが、最近体験した企業における人材育成の話と絡めてお送りします。

逆襲のシャアって?

「機動戦士ガンダム」シリーズ最初の1作から14年後の第二次ネオ・ジオン抗争を描いた作品。アムロ・レイとシャア・アズナブルの最後の戦いの話ですね。詳しいことはwikipediaをご参照ください。

簡単に言うと、作品の世界では人類は地球から宇宙にだいぶ進出していて、地球に住む人と宇宙に住む人の間で軋轢が生まれています。宇宙側のシャアは地球に住む人を粛清しようとしてコロニー(超でっかい宇宙ステーションみたいなもの)を地球に落とそうとするわけですが、それを地球側のアムロが阻止しようとして戦争をする、的な話です。

ガチの人に刺されるので自分でする説明はこの辺で( ゚д゚)

公開されたのが1988年ですか。まだ幼稚園だった・・・んですけど同時見たわけでは無いですね。ちゃんと見たのは大学生になってからだったかな。それくらい古い作品ですが、スーパートボット大戦なんかのゲームでは度々登場するので若い人が知る機会も多かったと思います。

今回の名言

とあるコロニーでアムロとシャアが殴りあいながら掛け合いをするシーンがあるのですが、その中でシャアが放つこの一言。

今すぐ愚民どもにすべてに叡智を授けて見せろ!

人類に頭悪い奴が多いからなんとかせい、という身も蓋も無い話。嗚呼そりゃぁ人類みんなが突然賢くなったら世の中幸せですねぇ。

ちなみに作中ではオールド・タイプとニュー・タイプと言う概念があり、オールド・タイプは普通の人、ニュー・タイプは感覚が鋭かったり未来が見えたりするちょっとすごい人らしく、宇宙で暮らすようになると時々覚醒する人がいるとかいないとか。要はみんながニュー・タイプになれば幸せだ、ということなのでしょうかね。例によって詳しいことはwikipediaで。

この手の話はガチの人が刺してくるので自分では説明できません( ゚д゚)

愚民どもにすべてに叡智を授けるには

ガンダムの話はここまでにして、企業における人材育成の話。最近「人材を育成するにはどうしたら良いか?」を現場の担当者が考えるという不思議なシチュエーションに遭遇しました。

それを考えるのは会社側の仕事ではなかろうか?

と思いはするものの、まぁ考えている間も賃金が発生するなら別に良いだろうということでお付き合いしたわけですけど。流れとして個人のスキルアップ、パフォーマンスの向上をするにはどうすれば良いかという話になり、できるやつは勝手に育つので気にしなくて良くて、できない奴をどう底上げしていくかが問題なのだ、なんてことに。しかも狭い所属組織の中で。

日本の人材育成は闇が深いな、と思いました。

そこそこの規模がある会社・組織になるとどこでも大体同じだと思いますが、少数の突出して優秀な人間が組織を支えていて、その他大勢の普通の人、足を引っ張る少数のダメな人、みたいな感じになっているでしょう?働き蜂の法則ってやつですね。組織の枠の中に人を入れてしばらくするといずれそういう状態になるわけです。

何が闇かというと、人によって現在従事している仕事に対する適正や成長限界は異なるものであって、うまくハマる人はどんどん伸びるし、ハマらない人が伸びないのは当たり前の話です。ですが採用しちゃったものはクビにできないし、職場のローテーションも組織間の壁があって難しいので、今いる組織の中でなんとかうまく稼げる人になれるように考えてよ、と会社の偉い人が現場に無理難題をふっかけてきた、というお話なわけですよ。

今すぐ愚民どもすべてに叡智授けてみせろと。

簡単に言ってくれる。そう簡単に人はニュー・タイプにはならんよ。まず宇宙に出ないとさ。

やらせてみりゃいいじゃん

どんな仕事でもそうだと思いますが「できることしかできない」し、「できると言えることは過去にできたことだけ」なんですよね。なのでできなかったことを出来るようになるにはやってみるしか無いのであって、できる人を増やしたかったらやらせてみる以外の方法はない

やらせてみる現場を用意できないのは当然会社の責任であって、「できるかどうかわからない」人に経験を積ませたいなら経験できる現場をどうにかして探すかコストを負担(投資)してやるしか無い。

投資する度胸がないなら黙ってなさい、というお話ですよね。投資なしで成長する企業も人材も居ないわけですが、なぜかその無理を通そうとする考え方が湧いてきたようです。

もちろん投資したら確実にリターンがあるなんてのも非現実的な話です。

やらせてみてもできない人はできませんし、それを攻める権利は誰にもない。

おわりに

とまぁガンダムの名言から人材育成を考えてみたわけですが、私自身のサラリーマンとしてのスタンスは、もう十分に成長したのでコレ以上は必要ないというものです。企業人は常にレベルアップを考えなくてはイケなくて、次のレベル、また次のレベルというように上がっていくものという思想が少なからずあると思います。少なくともある程度の年齢までは。

そもそもそれはおかしくて、「私はどんどん成長して企業にもたらす利益を大きくしていくんです」なんて契約をした覚えは一切ありません。新卒採用で入ってしばらくはそれでも構わんと思いますが、ある程度まで来たら「できること」だけやってても十分な状態になるはず。

ただ経験を積んでいくとその気が無くても成長はしてしまうものです。それなら私は仕事のレベルを上げるのでは無くて、今のレベルの仕事をさっさと片付けて早く帰れる様になりたい。ましてや会社の犬である管理職とかにはなりませんよ。

数年前に「あなたもいずれ課長になるのだから」とか意味不明なことを言われた記憶が有りますが、そんなつもりは毛頭ないし、一般社員は当たり前に管理職を目指すのである、なんで発想がちょっと怖かったなぁ。

というわけで皆さんもキャリアプランを考えるときに「もう完成しました」って言う選択肢を入れてみてはいかがでしょうか?

それではまた!