新入社員よ、窓際を目指せっていうWeb漫画がちょっと前に公開されて一斉を風靡しましたよね。私も面白く読ませていただいた覚えがあります。ストレートに窓際を目指しても良いのですが、ここは一つワンランク上を考えてみます。呼び方も今風に社内ニートで。
生理的に受け付けない人はもう帰りましょう
リンク先の漫画にある本当の勝者は窓際だ!みたいなところで笑えない人はちょっとここでご遠慮頂いたほうがいいですね。クビにならないのなら実際勝ち組なんですよ、窓際さんは。
イマドキの若い人からすれば社畜的な働き方はホントに勘弁して欲しいと思うでしょうし、それなりの身分と生活が保証されるなら仕事なんて楽であれば楽であるほど良いに決まっています。
当たり前の話です。わからない人は人の気持ちがわからない人です。
ホントの窓際は危ない
本題に入ります。窓際ぐらしは安全が保証されていれば良いのですがこのご時世なかなか現実には難しいですよね。ホントに使えない人ならリストラされてしまいますし抱え込まれてもお荷物になるので会社の業績が不安です。
窓際が現存できた世代が本当に羨ましい(゚Д゚)
実は天然記念物級にレアかというとそうでも無くて、それなりの規模が有る会社なら実際まだまだいるんですよね、窓際さん。私見たことあるし。若い人が今から狙えるポジションかというとそうではないよ、という話。
そこでワンランク上を目指しましょう
窓際族改め社内ニートの問題点は、リストラなどによって居場所が奪われかねないという懸念ですよね。そこを何とかしてこそワンランク上の社内ニート。もちろんなるためには普通の社内ニートよりは断然高いハードルを超えなければいけません。
その辺り解説していきますよ。
まずはプレイヤーとして優秀であること
若手社員として、と言い換えてもいいでしょう。自分に任された範囲の仕事を片付けるだけなら早いし仕事の質も高いと自他共認められるレベルになることが大事です。
残念ながら最初は頑張らないといけないかもしれません。仕事の難易度の高さや、同期・同世代の中で抜きん出るのが難しい会社も有るでしょう。大事なのは相対的に優秀であることです。
社外に出ても通用するような、とかポータビリティの高いスキルを身につけよう、と言った類の自己研鑚は不要です。あくまで入社した会社で、配属された組織の中で優秀であればそれでいいです。一般的なスキルアップよりもハードルは低いはず。会社のレベルが低ければなおです。
しかしスキルアップしなきゃいけないとか既に何かおかしくないか、って?
大丈夫です。続きがあります。
出世しないこと
プレイヤーとしては優秀なところを見せつつ、出世しない。またまた高いハードルです。しかし方法は有るはずです。
まずはプレイヤーとしては優秀だがマネージャとしての素質は全く無いと上司に思われること。これはもう人格に問題がある感じを装っても良いでしょうし、ダイレクトにマネージメント力の無さを言葉に出しても良い。
昇格するのに公的な資格や社内認定が必要な制度があるのなら取得しないでおくという手も使えるでしょう。
実力は見せても良いですがやる気を見せてはいけません。常に気だるそうにいやいや仕事をしましょう。いやいや仕事をしつつも早くて質が高い。コレです。
ガチで昇格拒否交渉をするのは意外とグレーっぽいので命令されない空気に持っていくのが大切ですよ。
仕事してる振りスキルを上げよう
ある程度実力とやる気の無さ・出世に不適であることが周囲に浸透してきたら、仕事のスピードを上げるのをやめましょう。遅くはないスピードで仕事はできるので、サボっているとも思われません。単純な仕事への慣れや、自分の実力が上がることによってどんどん楽になっていきます。
この人の成長止まったな、位に思われたらベストです(゚Д゚)
どんだけ仕事出来るようにならなきゃいけないんだ!なんて思われる方もいるかも知れませんが、求められるスキルのレベル感は業種や職種・会社によって当然異なります。周りのレベルが総じて高く、そんな余裕なんてないよ、という人は諦めるしかありません。
ここまで来たら安定です
求められるハードルは確かに高い。なかなか民間企業でコレを体現するのは難しいでしょう。しかし自分の実力に自信があり、かつやる気が全く無い前途有望な若者には是非目指して欲しい領域ですね。
少し補足すると、別にこんな働き方をしていたって人望が無くなったりしないものですよ。その会社や職場の雰囲気にもよりますけど、現場に経験豊富で頼れるベテランがプレイヤーとして存在すると安心感が高まりますよね。まだ若いメンバーはわからないことを聞いたりアドバイスを貰ったりして成長することが出来ます。
と言うかマネージャ適正がホントに高くない人以外はマネージャになる必要がない。下手に昇格してしまうと良からぬことになりますからね。
ピーターの法則というものがあります。
- 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
- 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
- その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。
引用元:wikipedia
THE 日本企業ですね(゚Д゚)
まだ出世の余地の有る人間は今いる階層の仕事の物量に追われて疲弊し、無能な人は今いる階層の仕事に釣り合わなくて疲弊する。くだらない話です。
出世なんてするもんじゃない。
社内ニートをさらに極めると
ベテランとして現場にいると、「いざという時のために居てくれるだけで大丈夫です!」とか、「ベテランさんのお手を煩わせるようなことではありません!」なんて言われて仕事が無くなったりします。
ただベテランは楽したい、若者は成長したい。そんな両者を結ぶWin-Winの関係。
素晴らしいでしょう(゚Д゚)
流石にレアケースだとは思いますけどね。でもありえないわけじゃない。
理想の姿です。
出世もしていないので同じ階級での相対評価システムだったりすると会社の評価も高い。ボーナス査定も良いことでしょう。
おわりに
なるのが難しいワンランク上のハイレベル社内ニートのお話でした。誰にも迷惑を掛けず、むしろ高評価で仕事も少なく帰るのも早い。会社が一気に潰れる懸念がないのであれば非常におすすめです。傾くだけならリストラ候補にも上がらないでしょうからね。
もう出世の階段を登り始めてしまった良いお歳の方は難しいですが、ウデに自信の有る若者は試してみるのも良いのでは無いでしょうか?
しかしあんまり社内ニート感が出なかったな・・・。
それではまた!